佐々木優花3rdAlbumリリースツアー3日目。十和田市民文化センター編(9/30/2015)

・・・私の演奏の何がいけないかというと、エイスノーツがもぞもぞなってかっこわるいところ。これは今すぐ練習しなくちゃ、このままではまずいと思いました。ルーさんが横で演奏してるとさらによくわかって勉強になる。他にも反省点は一杯だけれど、いちいち自分から白状しているとこれからのライブ演奏が自分で恥ずかしくなるので秘密です。

実際、全部のツアーが終わった後にルーさんが
「ちょっと、ゆうちゃん!僕は君に言いたい事がある。ツアー中はよけいな事言っちゃいけないと思って黙ってたけど、エイスノーツを練習しなさい。フルートプレイヤーはどういうわけかあやふやな感じの人が多いけどそうなっちゃだめ。」
っていわれた。具体的な方法も教えてくださって、その見事な音の羅列にちょっと感動しました。かっこよかった。目が♡になりました。ルーさんはもうビーバップの音の並びの奏法はフルートではやらないスタイルにしてるんだそうだ。でもエイスノーツの為のシークレットを教えてくれた。

・・・といきなり反省から書き始めたのはこの日のDVDが出来上がって、一人で鑑賞会をしている為です。


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佐々木優花(fl)、ルー・タバキン(fl)


渋谷毅(p), 佐々木優花(fl), 井上智(g), ルータバキン(fl), 金子健(b), マークテイラー(ds)


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この日も満員御礼。沢山のお客様のにお集りいただきましてありがとうございました。十和田の皆様には毎回お世話になっており感謝しております。これからも精進して参ります。今後とも応援よろしくお願い致します。

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渋谷毅さん(p)、井上智さん(g)、金子健さん(b)

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この写真はルータバキンさん作曲のDesert Ladyの事をインタビューしている場面かな?。Desert Ladyは安部公房の『砂の女』からインスピレーションを得て作曲されたそうです。ルーさんは「デザート lady・・デザート・・甘い女」ってぼそっとステージ上で呟いていていました(笑)。いつもぼそっぼそっとステージ上で何か面白い事を言われています。自信を持ってそのジョークをマイクに向かって言ってみることもあれば、時々は恥ずかしそうにうつむいて床に向かって呟くだけだったり・・(笑)。


私のオリジナルで今回のアルバムタイトル曲、"Ghost in Saint-Quentin"という、可愛い系のお化けの曲では、ルーさんがイントロダクションで日本の怖い幽霊サウンドを付け足してくれてました。この曲はヨーロッパの劇場でみたお化けの印象を書いた曲なんだけど、ルーさんがヨーロッパの幽霊は恐くない、日本の幽霊のほうがどろどろしていて怖いからとのことで日本の幽霊サウンドなんだそう。ルーさんの友人だった武満徹さんの音楽からも影響を受けてもいるそうだ。このイントロダクションのアイディアのお陰で私としては自信をもってこの曲と向かい合えるようになりました。自分の中で曲に対するバランスが整った気がします。ルーさんありがとうございました。

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この日は十和田市民文化センターでの演奏。日頃お世話になっている十和田市。この町にある「産馬通り」という通りにちなんだ私のオリジナル「Samba Dori」を皆さんに聴いてもらいたくて演奏しました。この素晴しいメンバーとこの曲が十和田で演奏できて嬉しかったです。

皆様お世話になりまして、ありがとうございました!
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スタッフの皆様もありがとうございました!


この日はヘアのいずみさん、メークのくみさんが来てくださいました。今回の3rd Album『Ghost in Saint Quentin』でもヘアメイクを担当してくださり、もうだいぶ長くお世話になっております。不器用なのにいつも慌ててお化粧したり髪を整えたりするから色々失敗も多くて本番前は大変な感じなんだけど、でこの日は本当に楽ちんで、ぱぱっと綺麗にしていただいた。ありがとうございました。

さて、いよいよ明日はMotion Blue Yokhamaで演奏です。


つづく・・


写真:小山田邦哉

at 00:00, Yuka Sasaki, ライブの記録

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佐々木優花3rdAlbumリリースツアー2日目。八戸はっち編(9/29/2015)

9/29@八戸はっちにて「Ghost in Saint Quentin」発売記念ツアー2日目。


八戸はっち


満員御礼、沢山のお客様にお越し頂きましてありがとうございました。八戸の皆様お世話になりありがとうございました。

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左から:渋谷毅(p), 佐々木優花(fl), 井上智(g), ルー・タバキン(fl), 金子健(b), マーク・テイラー(ds)

ここの会場は音の響きやなんかがとても演奏しやすかった事を覚えています。ルーさんが念入りにサウンドチェックしてくださり音のバランスを慎重に見てくださったのも大きいと思います。フルートサウンド主体の場合はリズム隊に特に念入りに音量に配慮してもらわないと行けません。フルートはトランペットやサックスとは全く違う楽器です。同じ様にはいきません。私もサウンドチェックでルーさんが何を確認しているかよくわかり勉強になりました。「ドラムとベースの音量は同じでなければいけない」と常におっしゃっていました。ギターもピアノも音が大きすぎてはバランスがくずれるし全体として美しくないのででいけません。私もルーさんと同じように何度もステージと客席を往復して確認しわかってきました!。

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左から:渋谷毅(p), 井上智(g), ルー・タバキン(fl), 金子健(b), マーク・テイラー(ds)

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佐々木優花(fl) ,ルータバキン(fl)

私は何してるの??

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ジャズを演奏したいと思うきっかけとなった渋谷毅さん。渋谷さんの音楽を聴いて私も演奏する側になりたいと思った。私が演奏をしない音楽ファンでジャズクラブに渋谷さんの音楽を聴きに行っていた頃、演奏を聴いたあとの心の充実が忘れられなかった事を思い出します。演奏したらもっともっと何かが手に入るのではないかとでも思ったのかな?。私は欲が深いのかもしれない。
実は今回の3rdアルバムのレコーディングも含めて2013年発売の2nd「A Flower on the Lake」から2枚もお世話になっている。でも出会いはだいぶその前の盛岡で、S氏の紹介により恐るべき事に今よりさらに何も出来ない時代にシットインさせていただいた事も何度かあった。最初はこんなすごい方の前では上手に演奏しなくてはいけないとガチガチで沢山汗をかきました。上手く演奏しようと思っても出来る訳ないんだから、結局全然演奏できなかった記憶がある。でも最近、渋谷さんのピアノの音がそばにあると、「別に上手く弾かなくてよいです。思うように、やりたいようにやればそれでいい・・」「何やっても大丈夫です・・」と、大きな何かに包まれていることにようやく気がついて安心!?してしまう事もある。いけないことかもしれないが、悪い事ではないような気がする・・。いや、わからなくなってきました。なんだかよくわからないけど謝っておいた方がいいような気がしてきました。ごめんなさい。母の懐に抱かれた赤ちゃんの私、という表現があっているような気がします。

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マーク・テイラー氏。共演させていただき、やっと恐ろしく上手すぎる事に気がついた。音量のコントロールが超人。きっとガラス製のドラムセットでも叩くのではないだろうか・・。これでは30年以上ルーさんの右腕であるわけです。私の誰も気がつかないような音も聴いてくださっているのにまずびっくり、そして優しく反応してくださります。ああ、私、嫌われてないんだ・・と思いました(笑)。

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恩師の井上智氏。私には実は恩師は沢山いる。でもニューヨーク時代から日本まで一番お世話になっております。ニュースクール大学の中だけではなく外で演奏できるように私のお尻を叩いてくださった貴重な人物です。たぶん井上さんには音楽的にも人間的にも化けの皮をずいぶん昔にはがしていただいているのでやはり安心して演奏できます。ありがとうございます。

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ベースの金子健さん。演奏も見た目もかっこいい。素敵なエピソードもこれから続々飛び出します^^

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Lew Tabackin(ルー・タバキン氏)
この2日目くらいから私は恩師ルータバキン氏の面白さにようやく気がついてきた。面白さといったら恩師に向かって失礼かもしれないけど、タバキン氏の言動は稀にみる面白さ。移動中も演奏中もご飯も一緒だと恩師の違う魅力が見えてきます。こんな人間どこにもいない、皆に大切にされるべき方である、とさらに尊敬してきました。まだまだツアーはあるのでゆっくりとお話して行きたいと思います。

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ルーさんとのハーモニーは気持ちがいい。音楽に対する真摯な思いが伝わってきて背筋がのびます。

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さてツアーの合間をぬって
David Matthews氏のBe FM "David Matthews on air gig"という番組に恩師ルー・タバキン氏とゲスト出演させていただきました。
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みちこさん、マシューズさん、タバキンさん、わたし。

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David Matthews, Lew Tabackin, 佐々木優花

レジェントの音楽へのオマージュともいえるキラキラと夢のような言葉が飛び交う素敵なひととき。レジェント御二人はやはり何かが違います。私には音楽は不思議で謎なもの。でも美しい事だけは確かだとはわかります。ニューヨーク時代を思い出しました。みちこさん、マシューズさんありがとうございました!お会いできて嬉しかったです。

さて明日は十和田市民文化センターで演奏。

あ、その前に

八食センターのルーさん。お魚の名前は超詳しいです。鮮魚を前に鮨ねたや鮨のマナーを私に教えてくださいました。


八食センターにてせんべい汁を初めてたべるらしい金子さん、渋谷さん。

この日の打ち上げ兼夕食

iphone6 談義をする井上さんと渋谷さん。

ルーさん、私そしてなぜか父。父はこの2日間ライブにきてくれた。ルーさんと会話しているうちに英語がどんどん上達していくので、むむ・・どこかで英語の勉強してたな?と思いました(笑)。


こんなに詳しく報告しちゃってそうとう私も嬉しかったんだろうなと思います。
まだまだ毎回ツアー日記を書きます。


つづく・・・

at 00:00, Yuka Sasaki, ライブの記録

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佐々木優花3rdAlbumリリースツアー1日目。奥州市Zホール編(9/28/2015)

佐々木優花3rd Album"Ghost in Saint-Quentin"のリリース記念第一日目の様子(9/28/2015)@岩手県奥州市Zホール

この日のメンバーは
佐々木優花(fl)
渋谷毅(p)
井上智(g)
金子健(b)
マーク・テイラー(ds)

スペシャルゲスト ルー・タバキン(fl)

なんて豪華なんでしょう!!

とはいっても、やはりそのような言葉をMCで一度含み始めると自分自身でも全員を誉めているところがいやらしく感じます。そして恩師といっても心の恩師〜現実の恩師まで何人もこのメンバーの中におります。だからまじめに紹介し始めると混乱して訳が分からなくなるので、素晴しいとかいうそういった言葉はメンバー紹介では使わないように心がけました(それが一番心が落ち着きます)。なるべく見ぶり手振りで私の共演者に対する尊敬の念をお客様にわかってもらいたいという気持ちをこめて色々努力していたんだけど、わかりにくかったかな・・?

しかし、この日は私が育った土地だからか、知っている見慣れた顔もステージから沢山見受けられました。応援されていると実感できる温かいオーラをまとったお客様を目の前に、最初から最後までリラックスして演奏できました。ありがとうございました!なんと500人ものご来場が・・。皆様、本当にお世話になりありがとうございました。

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左から:渋谷毅(p)、佐々木優花(fl)、井上智(g)、金子健(b)、マークテイラー(ds)

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左から:渋谷毅(p)、井上智(g)、ルー・タバキン(fl)、金子健(b)、マークテイラー(ds)

私が抜けてルーさんのステージも。

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写真家、小山田邦哉氏の新しい感じの写真・・。かっこいい!
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渋谷さんと背中合わせ^^

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佐々木優花(fl)、ルー・タバキン(fl)


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この日の奥州市Zホールは満員御礼。CDも沢山お買い上げいただき皆様、ありがとうございました!また奥州市で演奏できるようにがんばります。


金子健(b), 井上智(g), ルー・タバキン(fl), 佐々木優花(fl), 渋谷毅(p), マーク・テイラー(ds)


今回は演奏以外の反省点も多々。これだけお客様にきていただくとなると、スマートでしかも音楽的なステージ上の振る舞いというのかな、何処で全員で挨拶するとか、そういうのは必要ないとか、照明の事とか、開演の案内の放送の事とか、その他諸々たくさーん、マネージャーや会場のスタッフとの事前の打ち合わせはとても重要だったと思います。でもそんなこと、頭が音楽で一杯だとばっさりと抜けちゃう。・・今まで何回反省した事か。こんどは念入りな打ち合わせをしてもっと素敵なステージをつくろうとおもいます。今更ですが、コンサートとなるとライブとは違うので違う努力も必要になります。でも努力が必要ということはこれから色々な事がステージで表現できるんだなという夢もあります。

さて2日目は八戸はっちにて演奏です。次回以降から音楽的な事や面白い事も徐徐に書いていこうかな。



恩師タバキン氏は新幹線の中でもフルートをさわって見たりなんとなく音をだしてみたり、移動中は音楽をずうっと聴いていて、時々「ゆうか、これ聴いて」と、わたしにもきかせてくださったり。。・・楽器に関してはここで一体何を見ているんだろう・・・とは思うけど、そういえばこういう感じの人がジャズミュージシャンというものだったな・・と思って嬉しくなります。現代日本ではあまりみかけませんでした(笑)。

つづく・・
 

at 00:00, Yuka Sasaki, ライブの記録

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