佐々木優花2nd Album「A Flower on the Lake」リリース記念@JZ Brat

 もし一人に「素晴しい」とつけてしまうと、8名全員に素晴しいと言わないとおかしい豪華大御所ぞろいのメンバー。しかしながら8名全員に「素晴しい」と同じ単語を使う事はなんか変。だからgreat、wanderful、amaizing、fantastic・・・と知恵をしぼろうとしたけど、8個の違う単語を探すまでは頭の余裕がない。しかも8個の英単語を日本語の様につかうのもおかしい・・。そんなわけで「素晴しい」という形容詞を使ってしまったらその後につまるだろうから間違っても使わないようにしよう、と決めてメンバー紹介をしていました。

ピアノ 渋谷毅さん、ギター廣木光一さん、ベース 飯田雅春さん、パーカッション ヤヒロトモヒロさん、1stバイオリン 向島ゆり子さん、2ndバイオリン 高橋香織さん、ヴィオラ 田中景子さん、チェロ 橋本歩さん ・・・私フルート 佐々木優花と

そういえば昔「生きる」という黒沢明監督の映画を見たときに、ああ、これはまさに「生きる」という映画だなあと映画の内容とタイトルの関係に子供ながらにひどく感動した事を思い出した。言葉ってこういう風に産まれるのだろうか・・一つの言葉の背景はこんなに深いのだうか・・とも思った。

渋谷毅さんのピアノソロの後はまさにそのタイトルの衝撃を連想させる。だから渋谷毅氏の演奏の後に、MCで「素晴しい」という私からの言葉がとても恥ずかしく感じ言葉が見当たらない。その一言が全然お門違いな感じがして恐縮してしまう。でも渋谷さんのピアノの存在は人々を、もちろん私自身をも幸せにしてくれる。

恥ずかしいといえば、今回のJZ Bratで一番照れるは恥ずかしいは、ひやひやだった事は、本番前のリハーサル。人一倍引っ込み思案でシャイなわたし。人見知りは大人になってもきちんとなおっていない。さてこの豪華メンバーにどうやって曲の流れを説明するか、言う事聴いてくださるのか、出来るか私?と毎回、ああどうしよう・・。と思っている。

「この曲の大きさはA-A-B-Aです。でもラストはA-A-B-C-Aになるのです。」
と言うのにも恥ずかしいやら照れるやら複雑な感覚で一言一言「いや〜ん」な感じ。
それでもきちんと言わなくてはいけないので
「あの、次の曲は、糸という曲でヘッドの後のソロの順番は渋谷さん、私、次に廣木さんと弦楽団の掛け合いとなります」
言うと
「はーい!オッケー」
とニコニコしてくださる優しいメンバーの皆様。
よくみると奥のほうでヤヒロさんもニコニコしていらっしゃる。(ホッ)

それを11回11曲分繰り返す。本番よりひやひやな時間です(何度かご一緒させていただいているので精神的にひやひやしているのは自分だけなんですけど)。優しいメンバー「こんなことできるかあ〜おりゃあ〜!!」なんて事には絶対にならないとはわかっているのですが、リハーサルというのは私にとってはいつまでたっても緊張する修行のお時間。よく考えてみればニュースクール時代から何年経ってもリハーサルで自分の発言にひやひやしたり、よけいな事を沢山考えてしまう事は今でもかわらない。


「ここはあーでこーなります」と言っています

向島ゆり子弦カルテットの皆さんのやさしい笑顔、毎回癒されます


時々くださる渋谷さんの音楽的な意見と少しの音にはっとするくらいの重みを感じます。
「ここはこの方がいいんじゃないかな〜?」みたいな提案でも、宇宙がひっくり返ったような新鮮さを感じます。その数音に祈りを捧げたいです。



サウンドチェック後は本番まで少し時間に余裕があったので各自でそれぞれの時を過ごす。
向島さんのカルテットは何処かへ一杯やりにいった雰囲気。
渋谷さんもどこかへ。「私も行きたいなあ・・といってみたら、あんたはだめ!」って言われてしまった。だめっていわれて嬉しかった(笑)。

向島さんの弦カルテットは「はむかつ」が美味しそうだったというJZの近くの居酒屋から「は・む・か・つ・カルテット」となり楽屋に帰ってきてくれた。「は」がゆり子さん、「む」が香織さん、「か」が景子さん、「つ」が歩みさんだそう。女性陣はいつも面白すぎます。No.1弦カルテットです。

渋谷さんヤヒロさんも楽屋にあわわれ無事ライブがスタートしました。

JZ Brat入り口


こうして見るとおしゃれです

お越し下さいました沢山の皆様ありがとうございました。


Barの上に大きな画面があったのでのでめずらしくて演奏中ときどきちらみしてしまいました。


「今夜はどんなオリジナルカクテルがいいですか?」
とお店の方に尋ねていただいた。楽屋を見渡せば焼酎好きが多い。なので、
「焼酎・・。でも女性にうけそうなフルーツ系のカクテル・・」
と多分めちゃくちゃなリクエストをしてみた。
「はい!いいですよ」とさわやかなお答えが。

で、今夜の佐々木優花スペシャルカクテルは「A Flower on the sho-chu」自分で思う、名前がかわいい!sho-chuとローマ字にしてよかった。


左から:渋谷毅(p ), 奥:飯田雅春(b), ヤヒロトモヒロ(perc), 向島ゆり子(Vln),高橋香織(Vln), 田中景子(Vla),橋本歩(cello)、手前:廣木光一(g), 佐々木優花(fl)


2ndでは渋谷毅さんのソロも。周囲を見渡すとみんなうっとりとした表情で聴いていらっしゃいました。


そしてオリジナルのGood Nightでは渋谷さんと私のDUOを演奏させていただきました。




演奏の内容は、私の2nd Album「A Flower on the Lake」よりオリジナル曲数曲をカルテットでそしてメインは渋谷毅氏の美しいストリングスアレンジで"Waltz No1"、"Sunset"、"糸"、"A Flower on the Lake"などの私のオリジナル曲を全員9名で演奏。単純に一言付け加えるならば私のオリジナルが渋谷さんのアレンジをはじめこの豪華メンバーの繊細なアイディアによりみちがえるほど壮大になったし生き生きと蘇った、と感じました。共演してくださったメンバーの音楽への愛を改めて感じました。ありがとうございました。










アンコールは渋谷毅さんアレンジで向島ゆり子さんの奏でる情熱的なブラックオルフェから楽しくサンバジオルフェに移行でフィニッシュ。今回は途中ストリングスのフォーバースも入り表情豊かにますます楽しい演奏へ。ストリングスのバースは廣木さんの提案だったらしい。さすが!


お越しいただきました沢山の皆様ありがとうございました!
メンバーの皆様も素敵な音楽をありがとうございました。



---------たぶん番外編-------------------
さて演奏が終了後、楽屋へもどってみたらテーブルの上にキャンドルのごとくビールがずらーり。やはりグラスの輝きは祈りのオーナメントに近い。どこからきたビールなのか不明でも全然疑問も持たず、皆さんと乾杯。もしかしてお店から?お客様かしら??ありがとうございました。



車でお越しの廣木さん、ヤヒロさん、飯田さんのメンバーは早退し、渋谷毅さんと向島ゆり子弦カルテットの皆様とお疲れさま。レアながらもこのパターンは以前にもあったような(笑)



お店の方の「しばらくゆっくりしていっていいですよ〜」との優しいお言葉に甘えてのんびりお疲れさまをしました。

お店を出た後はゆり子さんのカルテットに加わり終電まで楽しく飲みました。そして最後に気がついたら向島さんとふたりきりで焼酎。このパターンも以前に何度か同様な事があった記憶が・・。楽しく頼もしい素敵な弦メンバー。またご一緒できたら嬉しいです。



お越しいただきました皆様、お店のスタッフの皆様、ミュージシャンの皆様、それから関係者スタッフの皆様お世話になりました。ありがとうございました。お疲れさまでした。また楽しいライブができるようにがんばります。
 

at 00:00, Yuka Sasaki, ライブの記録

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