2013.11.01 Friday
Mr.Frank Wessとの思い出9(日付は前後します)
自分の為にだけに付けていたフランク・ウエスレッスン日誌ですが、一部をupしています。今回でいったんお休みします(11/1/2013)
Mr. Frank Wessとの思い出1
Mr. Frank Wessとの思い出2
Mr. Frank Wessとの思い出3
Mr. Frank Wessとの思い出4
Mr. Frank Wessとの思い出5
Mr. Frank Wessとの思い出6
Mr. Frank Wessとの思い出7
Mr. Frank Wessとの思い出8
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「Frank Wess レッスン日記 2月10日2010年」より抜粋
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フランクレッスンは今日でしばらくのお休み。来月日本に一時帰るから。
いつものようにオートロックのチャイムをならし数分待つと「イエース!優花入れ」と元気な声
今日一生の宝物をフランクからもらった。正確にいえば、それは、その「もの」じゃなく、できそこないな生徒に対する愛。つまり彼の深くて温かい人間性。彼の名言、「そのものらしいもの」。人間らしい人間、トマトらしいトマト、犬らしい犬。つまり、正真正銘の美の尊さ。
レッスンのあと、ついに長年恥ずかしくて言えなかったことをいった。
「写真撮ってもいいですか?」
フランクは私が「写真ちょうだい」といったように思ったらしく、なんか少し照れながら
「優花、俺の写真を日本にもっていきたいのか?なんかあったなあ・・」
と言ってなんかかなり、重要そうな棚の上に飾ってあった写真をくれようとした。
あ、Takeの意味の伝わりかたからの事件だなあ、思った。
だから
「それは重要な写真そうだから、私が今撮りますから」
っていったら
「おお。そういうことだっか、へへへ?、でもまあもっていって」
帰り際、私がいった言葉は
「お願いだから、私が日本にいる間に病気しないで!また秋にきてもいい?」
だった。
フランクも、ちょっとだけ、多分、間違って出た涙をニコニコしながらぬぐっていた。
「もちろんだよ、今度来れる日が決まったら電話してね」と
歳も歳だし本当に心配。
憧れや尊敬の気持ちそのものと、それがどう自分への影響するのか、もしくはしたのか、何があっても、例えばどんなにすごい人物と出会っても、変わらない自分の本質は何か、などを考えながら、55丁目から100丁目まで歩いて帰宅した。途中で白ワインもひっかけたけど。
何かあるたびに、その時感じたことを忘れたくなくて、形に残したい衝動をつなぎ合わせて生きているきもする。そのままヴィデオで残したって、きっと詳細を忘れているであろう未来の自分や家族、いなくなると寂しがってくれているかもしれない友人には伝わらない。だから今の心がどんな形か、色なのか、イメージを通してくみ取り形にしたいといつも思う。それは、アーチストという意味でなく、純粋な衝動を失わないように暮らしていきたい。
帰宅して部屋の窓から見上げた空、風がないのか雲もなにもかも全く動かない。これはどういうことかと、不思議だった。
(Frank Wess レッスン日記 2月10日2010年)より
ありがとう、フランク先生。
Rest In Peace, Mr. Frank Wess.
Mr. Frank Wessとの思い出1
Mr. Frank Wessとの思い出2
Mr. Frank Wessとの思い出3
Mr. Frank Wessとの思い出4
Mr. Frank Wessとの思い出5
Mr. Frank Wessとの思い出6
Mr. Frank Wessとの思い出7
Mr. Frank Wessとの思い出8
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「Frank Wess レッスン日記 2月10日2010年」より抜粋
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フランクレッスンは今日でしばらくのお休み。来月日本に一時帰るから。
いつものようにオートロックのチャイムをならし数分待つと「イエース!優花入れ」と元気な声
〜中略〜
今日一生の宝物をフランクからもらった。正確にいえば、それは、その「もの」じゃなく、できそこないな生徒に対する愛。つまり彼の深くて温かい人間性。彼の名言、「そのものらしいもの」。人間らしい人間、トマトらしいトマト、犬らしい犬。つまり、正真正銘の美の尊さ。
レッスンのあと、ついに長年恥ずかしくて言えなかったことをいった。
「写真撮ってもいいですか?」
フランクは私が「写真ちょうだい」といったように思ったらしく、なんか少し照れながら
「優花、俺の写真を日本にもっていきたいのか?なんかあったなあ・・」
と言ってなんかかなり、重要そうな棚の上に飾ってあった写真をくれようとした。
あ、Takeの意味の伝わりかたからの事件だなあ、思った。
だから
「それは重要な写真そうだから、私が今撮りますから」
っていったら
「おお。そういうことだっか、へへへ?、でもまあもっていって」
「・・・あ、サインしてやる。この色でいい?ねえねえ、優花、俺ちゃんと字、書けてる?」
と目もほとんど見えてないのにサインまでして写真をくれた。 帰り際、私がいった言葉は
「お願いだから、私が日本にいる間に病気しないで!また秋にきてもいい?」
だった。
フランクも、ちょっとだけ、多分、間違って出た涙をニコニコしながらぬぐっていた。
「もちろんだよ、今度来れる日が決まったら電話してね」と
歳も歳だし本当に心配。
憧れや尊敬の気持ちそのものと、それがどう自分への影響するのか、もしくはしたのか、何があっても、例えばどんなにすごい人物と出会っても、変わらない自分の本質は何か、などを考えながら、55丁目から100丁目まで歩いて帰宅した。途中で白ワインもひっかけたけど。
何かあるたびに、その時感じたことを忘れたくなくて、形に残したい衝動をつなぎ合わせて生きているきもする。そのままヴィデオで残したって、きっと詳細を忘れているであろう未来の自分や家族、いなくなると寂しがってくれているかもしれない友人には伝わらない。だから今の心がどんな形か、色なのか、イメージを通してくみ取り形にしたいといつも思う。それは、アーチストという意味でなく、純粋な衝動を失わないように暮らしていきたい。
帰宅して部屋の窓から見上げた空、風がないのか雲もなにもかも全く動かない。これはどういうことかと、不思議だった。
(Frank Wess レッスン日記 2月10日2010年)より
ありがとう、フランク先生。
Rest In Peace, Mr. Frank Wess.
at 00:04, Yuka Sasaki, Frank Wess
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